スマホをICカードリーダライタ代わりにしPCからe-Taxする方法

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こちらは2021年に確定申告をする際に書いた記事で、2022年にはもっと簡単にできるようになりました。
スマホにマイナポータルアプリをダウンロードし、パソコン(国税庁のHPの作成コーナー)の2次元バーコードを読み取ります。つまり下記にてパソコン側にもソフトをダウンロードしていた手間がなくなったわけです。なので下記にて参考になるのは、マイナンバーカードをスマホで読み取る際のコツくらいでしょうか(笑)
ちなみにマイナポータルアプリの機能を利用するだけなので、マイナポータルに登録しなくても読み取りは出来ます。

マイナンバーカードを取得したので、個人の所得税確定申告を初めてe-Taxでしてみようと思います。
出来るだけ大きな画面で入力したいし、お金は掛けたくないので、

1.申告書の作成にはパソコン(Windows10)を使いたい!

2.ICカードリーダライタは持っていないので、スマホをカードリーダライタとして使用したい!

ちなみにわたしの申告書は国税庁のサイトにある「確定申告等作成コーナー」で作成するので、e-Taxソフトは使いません。

スマホをICカードリーダライタ代わりにするための条件

●パソコンはWindows8.1又は10でBluetooth機能を搭載している

Bluetooth機能を搭載しているかは、パソコンのコントロールパネルにある「デバイスマネージャー」(パソコン左下部の検索窓に「デバ」を入力でも表示される)にBluetoothがあればOK。

●スマホは今のところAndroid端末のみ

対応機種は地方公共団体情報システム機構の以下のサイトで確認できます。
ここ2、3年に発売されたものなら大抵は該当しそうです。

https://www2.jpki.go.jp/prepare/pdf/nfclist.pdf

●利用できるプラウザはInternet Explorer11のみ

日頃プラウザにEdgeを使っているかたは、パソコンの左下部の検索窓に「ie」と入力すればInternet Explorerが表示されます。

Internet Explorerのバージョンを確認するには、Internet Explorerを開いて右上部にあるツールから「バージョン情報」をクリックで確認できる…はずだったのですが、これが現在なぜか確認できなくなっていました。

色々調べてみたのですが、詳しいかたによると、とりあえず、Windows10であれば、まずInternet Explorer11だそうです。

ちなみにですが、確定申告書(WEB版)を途中で一時保存し、後日再開しようとしたところ、「マイナポータルAPをダウンロードしてください」と表示されて再開出来なくて焦りました。
何のことはない、Internet Explorerではなく、ついつい普段使い慣れているEdgeを使っていただけでした。皆様もお気をつけください。半日を棒に振ります。

スマホをICカードリーダライタ代わりにするとは

先ずは大枠で説明してから実際にやっていきます。

スマホパソコンそれぞれに「JPKI利用者ソフト」をダウンロードし、

スマホパソコンをBluetoothで繋ぐ(ペアリング)

パソコンにダウンロードしたJPKI利用者ソフトと一緒に「ICカードリーダライタ設定」というのもダウンロードされているはずなので、スマホをカードリーダライタに設定する

スマホにダウンロードしたJPKI利用者ソフトでマイナンバーカードを読み取って

読み取ったマイナンバーカードの情報をパソコンにBluetoothで送る(スマホがリーダライタの代わりになった)

パソコンにダウンロードしたJPKI利用者ソフトで電子証明書の内容を確認できれば、うまく繋がっている証拠なので、これで準備完了。

では、順番にやっていきます。
パソコンスマホにソフトをダウンロードします。

先ずはパソコンにダウンロード。「JPKI利用者ソフト」は国税庁のサイトから入手できます。(青いアイコンの方ですね)

スマートフォンをICカードリーダライタとして利用するためにはどうすればよいのですか。| 【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)
国税電子申告・納税システム(e-Tax)の概要や手続の流れ、法令等に規定する事項など、e-Taxを利用して申告、納税及び申請・届出等を行うために必要な情報やe-Taxについてのお知らせを掲載しています。

国税庁のサイトと言いましたが、この青いアイコンをクリックすると、実は地方公共団体情報システム機構(J-LIS)の公的個人認証サービスのポータルサイトに飛びます。
このJ-LISは地方公共団体が運営している組織で、マイナンバーカードの発行等を行っています。
(天下り?などと今は疑っている場合ではない)

このソフトは公的個人認証サービスを利用した行政手続き等を行う時にマイナンバーカード(ICカード)の電子証明書を利用するためのソフトウェアです。

J-LISのサイトにこのソフトの使用方法が出ていますが、とりあえず今はぱっと目を通すだけで大丈夫です。全部理解しようとするとここで萎えます(^^;

スマホは、国税庁やJ-LISのサイトにいかなくてもGoogle Playで「jpki」と検索してアプリを簡単にインストール出来ました。

スマホパソコンをペアリングする

スマホやパソコンによって違ってくるかと思いますが、わたしの場合で参考になれば。

❶まず、スマホの設定を確認しておきましょう。

 設定の「接続済みのデバイス」→「接続の設定」→「NFC/おさいふケータイ設定」

 →「Reader/Writer」にチェックが入っていることを確認しておきます。

❷次にパソコンの「設定」→「デバイス」→「Bluetoothとその他のデバイス」でBluetoothがオンなのを確認し、「+デバイスを追加」をクリックし新しいデバイスの候補をパソコンが探している状態にしたままで、

スマホも「接続済みのデバイス」→Bluetoothの「on」を確認し、「+新しいデバイスとペア設定する」にすると、❷のパソコンにも❸のスマホにもお互いが候補として表示されるので、それをクリックしたらペアリング完了です。
お互いに候補を探している状態にしないと、新しいデバイスが「不明のデバイス」としか表示されませんでした。

スマホをICカードリーダライタに設定する

パソコンのスタートをクリックすると「最近追加されたもの」に先ほどのJPKI利用者ソフトの他に「ICカードリーダライタ設定」も一緒にダウンロードされているはず(念のため、どちらのソフトも右クリックでスタートにピン留めした方が後々見つけやすい)なので、アイコンをクリックします。

「Bluetooth対応」にチェックをいれると候補にスマホが表示されるのでクリックし、ICカードリーダライタに自分のスマホを設定します。

スマホが候補に出てこなければ、❸がうまく出来ていないということです。

これは様々な原因があるようで「パソコンとスマホを接続」といった文言でネット検索するとパソコンに詳しいかたが色々教えてくれていますので、参考になるかと思います。

スマホにマイナンバーカードの情報を読み取らせる

スマホに行く前に、パソコンもダウンロードしたJPKI利用者ソフトを立ち上げておいた方がいいですね。さて、

スマホのJPKI利用者ソフトを立ち上げて「PC接続」をクリックします。 
 試しに「PC接続状態の確認」をクリックして使用可能を確認してみましょう。

❷「OK」を押して、元の画面に戻り「PC接続の開始」をクリックします。

「ICカードセット」の画面になるので、用意しておいたマイナンバーカードを、
この画面のままスマホにかざしてマイナンバーカードの情報を読み取らせます。

※まさかこの画面のまま読み取れるとは思わなくてアタフタしちゃいましたが、この画面のままで読み取れます。

※読み取れますとは言いましたが、実は簡単には読み取れませんでした(-_-;)

スマホの機種によって読み取れる場所、マイナンバーカードの向き・位置が違います。
先ほどのJ-LISのサイトにて、スマホ別にマイナンバーカードのセット位置が載っていましたので、参考までに。

事前の準備 | 公的個人認証サービス ポータルサイト
公的個人認証サービスとは、電子証明書などの安全性が高い技術を利用し、他人によるなりすまし申請や電子データが通信途中で改ざんされることを防ぐための機能を、安い費用で提供するものです。

わたしの場合はスマホの裏、カメラの横辺りにマイナンバーカードの中心が来るくらいにして、スマホにぴたっとくっつけ、じっ~と待つと読み取れました。
でもかなり気まぐれでコツを掴むのが大変。

読み取るコツの1つは、しばらくじっと待つ!です。

スマホからパソコンにマイナンバーカードの情報を送る

マイナンバーカードの読み取りが出来るとスマホの画面が「接続待機中」に変わりますので、そのままでいるとパソコンに接続されます。

やっとスマホがマイナンバーカードを読み取り、「パソコンへ接続待機中」になってもすぐエラーが出ることがあります。

例えばわたしのエラーの原因は、
読み取れたと思った途端にマイナンバーカードをスマホから離してしまったことにありました。
接続待機中もマイナンバーカードをスマホにかざしたままにしていたら出来ました!
そうか、ICカードリーダライタの代わりでしたね。カードリーダライタからマイナンバーカードを抜いちゃダメですものね。
もう一息です。

パソコンで内容を確認できれば完了

パソコンのJPKI利用者ソフトの「自分の証明書」をクリックしてみて内容が確認できれば、スマホパソコンが繋がり、ICカードリーダライタの代わりにスマホが使え、e-Taxへの準備が完了!となります。

自分の証明書の確認以外にも動作の確認などもそのソフトで出来ます。

小さなコツばかりですが、それらに気づくのに時間が掛かり、この準備だけで夜が明けました。
ICカードリーダライタを買えばよかったかも。ネットで調べたら2千円前後で買えるようです。

途中で挫折しそうになり「もう印刷して郵送でいいや」とか、遂には「マイナンバーカードなんて要らないよね」までつぶやき、揚げ句、調べたら、
Android端末をカードリーダライタとして利用するとマイナンバーカードの券面4の情報(氏名、住所など)が読み取りに対応していない」だと?!(-“-)

※e-Taxでマイナンバーカード情報の確認画面の入力方法で「直接入力する」を選択しなければなりません。(氏名等のちょっとした入力だけで大した手間ではなかったです

抵抗がなければ、マイナポータルを利用してe-Taxと繋げる方法もあります。初回時に手間は掛かりますが、毎年e-Taxを利用するなら便利かもしれません。
また、e-Taxソフトを利用する場合はQRコードを読み取ることでスマホとパソコンが繋がるようになったそうです。このe-Taxソフトが今のところ使いにくいと専らの評判なので、1年に1回しか利用しない私は、やはり来年も「確定申告等作成コーナー」を利用するかな。
e-Taxを推奨しているのなら、もっと使いやすく改善されてゆくかもしれませんね。

確定申告書の送信までの道のりは遠い。

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