協会けんぽの保険料率の改定のお知らせと共に、GビズIDの案内が同封されていた。
「令和2年4月から無料で取得可能なID・パスワードで電子証明書がなくても電子申請が可能になります」
ほう、そりゃぁ便利だと、GビズIDのホームページを探すと、
IDの取得の仕方は詳しく載っているのだけど、結局どういうこと??
よく分からないままIDを取得するのもはばかれる。
■GビズIDとは
●経済産業省が提供するサービス。
●1つのIDとパスワード(=アカウント)で複数の行政サービスにアクセスできる認証システム。
●今まで電子申請に必要だった電子証明書(有料)がなくても、電子申請が可能になる。
●無料(将来的には分からない)
■GビズIDは3種類
①gBizエントリー:簡易的なアカウント
●オンラインで即日作成可能なアカウント
●法人代表者・個人事業主のアカウント
②gBizプライム:審査が必要なアカウント
●GビズIDのHPからダウンロードした申請書(登録印鑑を押印)と印鑑証明書を運営センターに郵送し、審査(原則2週間以内)ののち作成される
●法人代表者・個人事業主のアカウント
③gBizメンバー
●組織の従業員のアカウント
●②gBizプライムの利用者(法人代表者・個人事業主)が自身のマイページから作成する
※わたしのような事務員は社長(プライム)にアカウント(メンバー)をもらうのですね。
■なぜ3種類あるのか?!
どうせなら簡単に作れるアカウント、gBizエントリーでいいやと思いきや、
GビズIDで利用できる行政サービスは、利用可能なアカウントが決まっていて、
gBizエントリーでは利用できないサービスがあるのでした。そりゃあそうか。
■GビズIDで利用できる行政サービス(順次拡大中)
①jGrants:経済産業省の補助金申請システム
②社会保険の手続き:資格取得届や資格喪失届、算定基礎届など
③保安ネット:産業保安法令に基づく手続きの一部についてネットを利用し各事業者が届出等を行うシステム
④農林水産省共通申請サービス
⑤ミラサポplus:中小企業向け補助金・支援サイト
⑥省エネ法定期報告書情報提供システム
⑦鉱業原簿登録申請サイト
で、このうち①と②、⑥と⑦はgBizエントリーでは利用できません。
①はgBizプライムのみだし、②はgBizプライムとgBizメンバーだけ。
③にしても、法令によってはgBizエントリーでは利用できない。または、アカウントによって参照権限に差異があります。
⑤の補助金などの検索は登録をしなくても閲覧できますが、一部の補助金の申請・電子申請にはgBizプライムでのログインが必要です。ミラサポ会員登録(メアド・SNS)でもログインできますが、GビズIDによるログインでのみ電子申請サポート・活動レポートが利用できるそうです。
話は脱線しますが、このミラサポplusは中小企業のさまざまなお悩みに、国や自治体、その他支援機関を紹介し、リンクを貼っているサイトなので、コロナウイルスで影響を受けている中小企業に是非覗いてみてほしいサイトです。
つまり、利用したいサービスによって取得するアカウントを考えなければならないわけですね。ふむ。
わたしが働く会社では、いまのところ、社会保険・雇用保険の届出で利用したいので、
②gBizプライムの取得が必要になります。
※GビズIDの取得はもう始まっています
※社会保険の届書作成プログラム
②の社会保険の手続きに関してですが、
今までの電子申請でデータを作成するための届書作成プログラムも、GビズIDに対応する機能を追加したものが2020年4月から公開されています。
GビズIDのおおよそを理解するのに、けっこう時間が掛かってしまったのは、わたしだけですかね(;^_^A
デジタルガバメント?そのうち、電子申請ではないと受け付けないと言いだしそうだし、
電子証明書が有料だからと、躊躇していたわが社もデジタル化へ?
税務署への届出もGビズIDでできるようにならないかな。
※追記
特定の法人は2020年4月から電子申請が義務化
特定の法人
①資本金、出資金または銀行等保有株式取得機構に納付する拠出金の額が1億円を超える法人
②相互会社:保険業法に基づき設立された法人、保険会社
③投資法人:投資信託及び投資法人に関する法律に基づき設立された法人、不動産投資信託
④特定目的会社:資産流動化法に基づき設立、業務は資産の流動化のみ行える
義務対象になる手続き
●健康保険・厚生年金保険被保険者「報酬月額算定基礎届」「報酬月額変更届」「賞与支払届」
コロナウイルスの影響もあり、中小企業であるわが社も補助金のことを考え始めています。
やはり、GビズIDを取得しておこう。
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