MRI検査の耐え方

めまいでいく病院
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MRI(磁気共鳴画像)強い磁石で出来た筒の中で磁石と電波を使って体内の断面像を撮影する検査。
磁石のスイッチが高速に切り替わるために装置が振動し音が出る。
と、何だか聞くだけでビビるような検査の説明だ。
わたしが最初にこの検査を受けたのは、初めてめまいを起こした約20年前のこと。

20年前のMRI

当時は確か、鉄でできているかのような物々しい装置だった。
お世辞にも綺麗とは言えない検査室で30分くらい掛かると聞いた。
仰向けになって、その装置の中に挿入されると、思った以上に狭いっ。
まだ若くて耐性もあったが、段々とこの狭さと検査の音の大きさに「マ、マズイ」と気づく。

人生で初めて知った「パニックを起こしそうな状態」

この時は、とにかく必死で知っている歌をエンドレスで暗唱していた。
咄嗟に浮かぶのは、当時聴いていたロックでも歌謡曲でもなく、童謡だった。
「迷子の迷子の仔猫ちゃんあなたのお家はどこですか名前~を聞いても分からない名前~を聞いても分からない分からないニャンニャンニャニャ~ンわんわんわわ~ん」
この検査がきっかけで閉所恐怖症となった。

1.5テスラMRI

つい先日、20年ぶりにMRI検査を受けた。今回も頭部を検査。
テスラは磁気の強さを表す単位だそうで、「最新のMRI」と宣伝している病院もある。
その特長は、短時間(なんと検査時間10分)・静か(以前のものより)・開放的(昔より中が広い)・清潔感のあるデザイン、なんて進歩だ。
わたしが受診したのは、町の脳神経外科。
ここのMRI検査は、
検査着に着替えない
この1.5テスラMRIは金属の影響を受けにくいらしく、ネックレスやポケットの中の金属はロッカーに入れるが、普段着で受けられるので、緊張感が違う。
ヘッドホンをしてくれる
更にヘッドホンからは癒し系リラックス音楽が流れている
これが本当にありがたかった。

~事前に用意したMRIの耐え方~

①暗唱

前回同様、すぐに思いつくよう明るい歌を2、3曲決めて暗唱に備えた

②暗算

認知症検査でお馴染み、数字の100から7ずつ引いていく「93、86、79…」


③検査前に技師のかたに「MRI苦手なんです~」と伝えておく。

「苦手な人は結構いますよ、無理しないで言ってくださいね」と言われ、プレッシャーから解放されます。
さらに、どこにするつもりだったのか「じゃあ、ベルトはしないでおきますね
確かにベルトをされたら結構怖かったかも。
③は絶対言った方がいいです

④パターンを知る

この病院の待合室、検査室のそばの椅子に座って待っていると、検査の音が聞こえてくる。
「フォンフォン」が何回かで、そのうち「ドドド」とか、何種類かの音が何秒かずつ聞こえる。
そして「とんとんとんとん」の後に「ダダダダダダダっ」と振動を伴う大きな音のパターンが何回か続く。
まるで工事のような音、これがイヤなんだよねぇ。7、8回だったか、もう少しあったか。
でも、そのエゲつない音までくれば、あと少しで終わるということを待合室で知った。
パターンを事前に、ある程度把握できれば、これが支えになる
検査の前に耳を澄ませ!

⑤検査のとき、薬は飲んでいてもOKとのこと

わたしの場合はめまい止めの薬を飲んでおきました。
精神安定剤をお持ちなら、医師に聞いて飲んでおいても良いかもしれません。

~実際10分間をどう耐えたか~

⑥事前に用意した①と②はできなかった

既に怖いと思い込んでいる脳みそ(頭)を働かせると、感情も動いてパニくりそうに。
用意した曲とヘッドホンから流れる曲で混乱するので、暗唱も中止。

⑦逆らわない

ヘッドホンから聞こえる音楽を「フンフン」と辿り、たまに「終わったらケーキでも食べよう」で、また音楽を「フンフン」となるべく余計なことを考えずに聴く

⑧目はつぶらない

昔の装置はとにかく狭いのが怖かったので、目を閉じて、狭いという認識から逃避しました。

しかし今回は、目を閉じると集中するからか、恐怖心にピンスポットが当たる
それで、コイル(剣道の面のようなもので頭が覆われている)のすき間から、天井のやや右上をぼんやり眺めていました
最初は鼻先辺りを見ていたのですが、なぜか右側が楽だったんですよねぇ。

心理学では人は未来のことを考えると右に、過去のことを考えると左に目線を向けるそうですが、検査が終わった未来を見ていたのか。
検査後のケーキを見ていたのか。でも左利きの人はどうなんだろう。
目をつぶっていたら寝てしまったという強者もいるようだが、鈍いにもほどがある。

⑨爪を指にちょびっと食い込ませる

1.5テスラMRIは呼吸などの動きの影響を受けにくいそうですが、それでもあまり動かないように気をつけます。
そんな中でできたのが、親指の爪を人差し指に軽く食い込ませ、痛みに逃げる
あまり痛いとストレスになるので、気が紛れる程度に。

こうして何とかMRI検査を終えることができました。
怖がりで、閉所&大きな音が苦手なわたしが耐えられたのだから、きっと大丈夫。
不安があったら、医師に相談して検査だけ、最新のMRIやオープンタイプのMRIがある医療機関を紹介してもらうのも、ひとつの方法だと思います。
怖いのはあなただけではないですよ。

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